2022年も終わりに近づき、忘年会などの飲み会や、年末年始に親族で集まった時など、ついつい飲み過ぎてしまうこともあるかもしれません。
お酒が強い人でも、多量にお酒を飲み続ければ、病気や死亡のリスクが高くなります。
健康と、お酒の楽しさを両立する為にも必要な知識を身につけましょう。
お酒の席・ファイナンシャルプランナー

〇個人差があるアルコール分解能力

お酒を飲んでいても顔色を変えず楽しく過ごす人もいれば、飲むとすぐ顔が赤くなり足元がおぼつかなくなる人など、お酒を飲んだ反応は人さまざまです。
これは、アルコールを分解する能力(代謝能力)の違いが原因と考えられます。
アルコールは胃や小腸で吸収され、その後、速やかに分解が始まります。
つまり、このアルコールを分解するスピードが速ければ酔いにくく、遅ければアルコールの影響を受けやすくなるため、酔いやすくなります。
このアルコール代謝能力は生まれつきの体質によって決まっています。
その為、アルコールに強くなることはないので、酔わない飲み方を工夫しましょう。

〇アルコールが肝臓に与える影響は?

お酒をついつい飲み過ぎてしまうと、肝臓に大きな負担を掛けてしまいます。
そもそも肝臓は、代謝(解毒)や胆汁をつくるなどの働きがあります。
代謝(解毒)は、体内の化学物質の量を調整する働きがあり、炭水化物・タンパク質・脂質からエネルギーをつくる「エネルギー代謝」や、有毒な物質を解毒する「薬物代謝」があり、胆汁は消化を助ける働きがあります。
このように肝臓は、さまざまな役割のある重要な臓器です。
また、肝臓は「沈黙の臓器」と呼ばれ、自覚症状がでにくい臓器です。
お酒を飲む習慣のある人は、定期的に血液検査などで、肝臓の状態を気にかけましょう。
飲み過ぎ注意・保険見直し

〇「酒は百薬の長」は本当?

お酒が好きな人にとっては「酒は百薬の長」は、お守りみたいな言葉ですよね。
では、実際にお酒には薬と呼べるような効用はあるのでしょうか?
飲酒と健康の関係についての有名な疫学調査として、1981年にイギリスのマーモット博士が飲酒と死亡率について研究しています。
それによると、お酒をまったく飲まない人よりも、適量を飲む人の方が、全体の死亡率は低いという結果が出ています。
ただし、適量を過ぎると、飲酒量が増えるにつれて死亡率も上昇し、まったく飲まない人よりも格段に高くなっていくというものです。
適度な飲酒がなぜ死亡率を下げるのかという因果関係も諸説あります。
あくまでも適量の飲酒が健康に良い効果をもたらす可能性があるかも、という程度の認識にとどめておいた方がいいでしょう。

〇飲み過ぎ?飲み過ぎ度チェック

ご自身が飲み過ぎかどうか、以下の項目を確認して、飲み過ぎ度チェックをしてみましょう。

□ 休肝日は週に1日以下
□ 1日平均の飲酒量が純アルコール量20g(*1)の目安を超える
□ 飲酒の回数事態は少ないが、一度に大量に飲んでしまう
□ 空腹時に飲酒することが多い
□ 顔や体が赤くなっても飲酒を続けることが多い
□ 寝酒をしがち
□ ウイスキーやウォッカなどを薄めずに飲むことが多い
□ 酔って記憶をなくすことがある
□ γ-GDPの値が高い

チェックの数が多いほど、「飲み過ぎ傾向」であるといえます。
チェック数が多かった人は、健康の為にも、チェック数を減らせるように努力しましょう。

*1・・・酒の種類ごとの純アルコール量20gの目安()内はアルコール度数
・ビール・発泡酒(5%)=500mL(ロング缶1本)
・チューハイ(7%)=350mL(1缶)
・焼酎(25%)=100mL(0.5合)
・日本酒(15%)=180mL(1合)
・ウイスキー(40%)=60mL(シングル2杯)
・ワイン(12%)=200mL(ワイングラス2杯弱)

(出典:e-ヘルスネット 厚生労働省)

〇健康を意識して、お酒を飲もう

健康的に楽しくお酒を飲むために、気を付けたいポイントをご紹介します。

・飲酒は適量

アルコールによる肝臓への影響は、飲酒の量が多いほど、また飲酒期間が長いほど生じやすくなります。
目安としては、上記の酒の種類ごとの純アルコール量20gの目安を参考に、適量を心掛けましょう。

・自分に合ったペースで

お酒を飲むペースが速いと、血液中のアルコール濃度が急に高くなり、悪酔いの原因となります。
自分に合ったペースで飲むことで、血液中のアルコール濃度の上昇が緩やかになり、悪酔いすることなく楽しく飲むことができるでしょう。

・食べ物と一緒に飲む

食べ物と一緒に飲酒をすると飲酒のペースが緩やかになり、アルコールの吸収速度が抑えられます。
また、タンパク質や脂質を含んだ食べ物は、アルコールの吸収のペースを緩め、食べ物に含まれる水分が、血液中のアルコール濃度を薄める役割を果たすなどのメリットがあります。

・週に2日は休肝日をつくる

純アルコール量20gのアルコールを分解するのに、個人差はありますが、平均して6~7時間かかるとされています。
飲酒後の寝ている間も肝臓は働き続けているので、肝臓を休めるためにも、週に2日ほど「休肝日」を設けましょう。
休肝日・保険相談

・飲酒後の運動・入浴には要注意

お酒を飲んだ後に入浴すると、スッキリしたような気がしますが、実はこれは逆効果です。
血液中のアルコール濃度が高い状態で運動や入浴をすると、血流が良くなり、血液が筋肉にも分散されてしまい、アルコールの分解スピードが落ちて、お酒が抜けづらくなります。
また、飲酒すると脱水状態にも陥りやすくなるので、運動や入浴は飲酒前に済ませましょう。

〇まとめ

2020年から新型コロナウィルスが蔓延し、一気に街中では人出が少なくなりました。
ですが、最近では少しずつですが、街中に活気が戻ってきたような気がします。
現在は年末ということもあり、外で飲む機会も多いかと思います。
お酒を楽しく飲むためにも、適量を守るように心がけましょう。
そして、アルコールの代謝機能には個人差があります。
お酒は飲めば強くなるというのは、迷信です。
急激なアルコール摂取は、場合によっては命に関わるかもしれませんので、無理な飲酒の強要はしないようにしてください。
お酒の飲み方・ファイナンシャルプランナー
また、飲酒の習慣がある人は健康診断なども定期的に受け、肝臓をはじめとした内臓の状態をチェックすることも忘れないように、週に数回、休肝日を設けるなどして、健康的な飲み方で、お酒を楽しみましょう。
皆さんも、年末年始飲み過ぎないようにして2023年を迎えてください。


 

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