現在、コロナウィルスが世界中で猛威を振るっています。
WHOは、コロナウィルスによる感染症を「パンデミック」として、宣言をしました。
では、パンデミックとは何なのか、また保険にどう関わってくるのかをご紹介していきます。

〇パンデミック

パンデミックとは、3つある分類の中で感染症の流行の度合が、一番規模が大きい状態を指します。
3つの分類は、規模の小さい順に、次のとおりです。

エンデミック・・・地域的に狭い範囲に限定され、患者数も少なく、感染スピードも緩い状態。
エピデミック・・・特定の集団内で、特定の一時期、感染症が広がる状態。
パンデミック・・・国中や世界中で、感染症が流行してしまう状態。

現在、世界で罹患者723,450人、死者29,952人(2020年3月30日 AM7:00現在)と日々人数が、増えていっています。
過去のパンデミック事例をみると、パンデミックで1番被害が大きかったのが、「スペイン風邪」です。1918年―1919年に世界中に、猛威を振るったインフルエンザで、死者数が5,000万~1憶人ともいわれています。

〇感染症と保険

保険会社では、感染症を病気ではなく、ケガと同様に傷害として考えます。
ただし、感染症のすべてを傷害として、考えるのではなく、厚生労働省が定める一類感染症から五類感染症、指定感染症、未知のウィルスのうちの、一類感染症から三類感染症までを、傷害とみています。(出典 平成26年3月 厚生労働省健康局結核感染症課 感染症の範囲及び類型について
一類感染症から三類感染症以外の感染症は、病気と同様に疾病として扱います。

難しい言葉が並びましたが、簡単に説明すると、現在猛威を振るっているコロナウィルスは、指定感染症に位置づけされているので、疾病として扱いますが、今後は指定感染症から一類感染症へと変更されれば、傷害として扱うことになります。

実際に今、コロナウィルスで入院や死亡した場合、医療保険や普通死亡保険は、病気・ケガに関係なく、給付されます。

ですが、保険には疾病死亡では対象とならない保険があり、傷害死亡でのみに対象となる傷害死亡保険があります。
普通死亡保険に上乗せする、災害割増特約や傷害特約。
ケガだけを対象としている傷害保険や海外旅行保険などがあります。

つまり、現段階ではコロナウィルスは、指定感染症の分類なので、病気扱いになり、傷害死亡での対象となる保険は、給付対象外となります。
しかし、今後コロナウィルスが指定感染症の分類から、一類感染症もしくは二類、三類感染症に変更された場合は、傷害死亡の給付対象に変更になります。(その時、普通死亡保険も給付対象です。)

〇パンデミックと保険

保険における感染症の取り扱いは、ご理解いただけたと思います。
では、感染症が「パンデミック」になった場合に。保険がどう「パンデミック」を取り扱うのかをご紹介します。
保険には、約款と言われる保険会社との取り決めが、記載されているものがあります。
約款には、保険金が支払われない場合として免責事由が、記載されていますが、免責事由のひとつに「戦争やその他の変乱」があります。
戦争やその他の変乱とは、日本が巻き込まれる戦争や、感染症によってパンデミック状態になることです。
分かりやすく説明すると、感染症によってパンデミック状態となっている、今現在のコロナウィルスは、その他の変乱状態の免責事由にあるため、保険金の給付はされないという状態なのです。

 

ですが、過去にパンデミックになり、免責事由にも関わらず、保険金が給付されたことがあります。
2002年から2003年にかけて、香港を中心に全世界で猛威を振るったSARS(重症急性呼吸器症候群)です。
SARSは、「指定感染症」に認定された後、「一類感染症」へと変更され、パンデミックになった感染症です。(現在は二類感染症に変更)
当時のSARSは、パンデミックとなり、その他の変乱の免責事由に該当しますが、日本での感染状態、感染者数、死亡者数などを考えて、保険金が給付されました。

 

現在コロナウィルスの各保険会社の対応は、指定感染症の分類なので、病気扱いとして、普通死亡保険は給付対象にしています。
しかし、過去に保険金が支払われたとしても、免責事由として約款に記載があるという事は、保険金が支払われないことは考えれます。
日本でも感染爆発を起こし、何十万人という人の感染者、死亡者を出す事になれば、支払われない事になりかねないのです。

くどいようですが、今現在のコロナウイルスへの対応は、病気扱いとして、入院や死亡した場合でも、給付対象となっている保険会社が多いです。

私は、保険が家族や自分を守る為には、大事なものだと考えています。
上記にも書いてある、感染症や免責事由など、細かい内容を知ろうとしたら個人では、なかなか難しいと思います。
だからこそ、日頃から保険に携わっている保険プロのファイナンシャルプランナーに相談してみてはいかがでしょうか?

コロナウイルスの終息を願い、私たち個人個人が出来ることを、こまめな手洗い・うがいをするなど、皆さんで頑張っていきましょう。早期の事態終息を、心より願っています。


 

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