死亡保険や医療保険など生命保険には、誰でも加入できるわけではありません。
健康な人も、健康に不安がある人も生命保険に加入する際は、現在の健康状態を保険会社に申告する必要があります。
今回は、生命保険加入において大事なポイントである、「告知」についてご説明します。

〇告知とは

告知とは、生命保険加入時に最近の健康状態や過去の病歴などを保険会社に申告(告知)をすることです。
何故、告知が必要なのかは、保険料の算出の仕組みを知ると分かっていただけると思います。
保険料の算出は3つの法則をもとに算出されています。

・大数の法則
死亡や病気などの発生率などを数件の事例だけではなく、多くの事例データを分析することで、保険金の支払う確率を予測し、保険料を算出します。

・公平の法則
例えば、医療保険の場合、健康に不安があったり、持病がある人には高い保険料を支払ってもらい、健康な人には通常の保険料を支払ってもらうといった考え方で、保険料を算出します。
つまり、生命保険の加入者が健康な人ばかりだと、全体的に保険料が下がります。

健康な方・保険見直し

・収支相等の原則
生命保険の収支においては、契約者から支払われる保険料(収入)と、保険会社が支払った保険金(支出)等しくなることが基本になっています。

例えば、生命保険に加入するのに、告知をせず、誰でも加入できてしまうと、上記の3つの法則が保てなくなり、保険の仕組みが破綻してしまうでしょう。
保険の仕組みを破綻させない為に、保険会社に告知をすることで、健康な人と健康状態に不安のある人とで分けています。
健康状態に不安のある人の場合、保険に加入する際に特別な条件(一定期間や永年、対象部位について保険金が給付されない部位不担保など)がついたり、保険料が割増になったり、場合によっては加入自体できないこともあります。
持病をお持ちの方・保険相談
そうすることで、被保険者間での公平性を保ちます。

現在は、告知の質問事項を簡素化して引受基準を緩和した保険商品も多くあり、一般の生命保険と比べると保険料が割高になりますが、健康状態に不安のある方や持病をお持ちの方でも加入できるようになりました。

〇告知義務違反

告知は、健康状態や過去の病歴などを生命保険会社に申告することでしたが、告知の際に事実とは異なるウソの内容を申告した場合、それが判明すると「告知義務違反」として重いペナルティが課せられます。
具体的には、保険会社から保険契約を解除されてしまう可能性があります。
保険契約が解除されてしまうと、解除前に発生していた保険金や給付金は、一般的には支払われず、これまでに支払った保険料も返金されません。
このように、告知義務違反のペナルティは非常に重たいものになっています。

告知は、生命保険の対象者である被保険者が行うのですが、最も気を付けないといけないのが、本人の勘違いや、過去の病歴などを忘れてしまって告知をし忘れてしまう「告知漏れ」です。

例えば
・寝つきが悪い為、精神科で睡眠薬を処方されたが、本人は睡眠薬だから告知する必要がないと勝手に判断し告知をしなかった。
しかし、病院からはうつ病と診断されていて(薬が処方されるということは病名がついています)告知する必要があった。
・肩こりの為、整形外科に電気治療に行っていたが、本人はただ電気をあてに行っただけだから告知をするまでもないと判断し告知をしなかった。
しかし、後日首を痛めて入院することになり給付請求をしたところ、過去に電気治療していることが保険会社に発覚し、保険が解除になってしまった。

このように、本人が告知をしなくても問題ないだろうと思っていても、実際は告知が必要な場合もあります。
告知をする際は、ご自身で勝手に判断するのではなく、担当者に相談し、ありのままを告知するようにしましょう。
保険契約告知・ファイナンシャルプランナー

〇まとめ

生命保険において「告知」が非常に重要なポイントだということはご理解いただけたかと思います。
生命保険は、ご自身や家族の為に加入するものです。
いざ、給付請求する際に「告知義務違反」によって給付されないといったことがないように「告知」はしっかりするようにしましょう。
告知をしっかりすることで、入り口は大変でも出口が楽になります。
給付の出ない可能性のある保険にするのではなく、しっかりと給付される保険にして本当の「安心」を買いましょう。


 

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