2022年2月から始まった、ロシアによるウクライナ侵攻以降、日本では急激な円安ドル高になっています。
その為、最近では、ニュースで取り上げられているのを、よく目にします。
円高・円安といった言葉は、皆さんも聞いたことがあると思います。
円高・円安の理屈は理解できても、普段の生活でどのように関連しているのか分かりにくい人もいるのではないでしょうか。
今回は、円高・円安について紹介します。

〇円高・円安って?

そもそも、円高や円安という言葉は、日本円を外国のお金と比べるときに使われる言葉です。
特によく目にするのが、世界の基軸通貨であるアメリカドルではないでしょうか。
交換比率は1ドル=100円のような為替レートで表します。
例えば、今まで1ドル=100円だったものが、1ドル=110円になったとします。
今までは100円で買えてたものが110円になったので、同じ1ドルを買うのに多くの円が必要になる、つまりドルの価値がそれだけ高くなったということです。
そして、1ドルを高く買うことになるので、円の価値が安くなるということです。
これが円安です。
円安ドル高・ファイナンシャルプランナー
逆に1ドル=90円になれば、それは円の価値が上がった、つまり円高ということになります。
円高ドル安・ファイナンシャルプランナー

〇円高・円安が起こる原因

円高・円安が起こる原因は様々ありますが、基本的な要因は2つあります。
ひとつは、外国を相手にした、モノやサービスの売り買いの動向です。
例えば、日本の輸出が拡大すれば(日本のモノを買う外国人が増えれば)、代金を支払うためにドルなどを円に交換する動きが増えると考えられます。
そうすると、輸出の増加に伴い円高になります。
同じように、日本に訪れる外国人旅行者や、インターネットなどを通じて日本の情報サービス等を利用する外国人などが増えれば、やはりドルなどを円に交換する動きも増えるので円高になります。
これとは逆に、日本の輸入の拡大や、日本から海外への旅行者が増えれば、円安になります。

もうひとつの要因は、外国とのお金の貸し借りや、投資の動きです。
例えば、日本の金利がアメリカに比べてはるかに高かったり、日本の株価がアメリカに比べてどんどん上昇していくと、日本へ預金したり、日本の株式を購入しようとするアメリカ人が増えます。
そうなると、ドルを円にする動きが増え、円高になります。
逆にアメリカの金利や株価が高ければ、アメリカに投資したいと考える日本人が増えるので、円安になります。
最近、ニュースで取り上げられている急激な円安への動きは、まさにアメリカが急激に金利を上げたことが大きな要因とわれています。

〇円高・円安による影響

円高・円安が実際にどのように影響を与えているか、具体的に例を挙げて見ていきましょう。

・円高になると

円高から得られるメリットは、海外からの輸入が増えることです。
円の価値が高くなっているので、円で同額支払ったとしても、それまでよりも多く輸入することができます。
輸入産業・保険見直し
その為、海外ブランド品などの輸入量が増えるので、安く買うことができます!
最近は見ませんが、「円高還元セール」などのチラシを見たことがありませんか?
このように、円高になれば輸入品を安く買うことができます。
また、海外旅行にも安く行くことができますし、輸入に頼っている原油の値段も下がるので、ガソリン価格や電力料金が下がり、物価全体が下がります。
デメリットとしては、円高時では輸出産業の利益が減ることで、その企業の株価が下がる可能性が考えられるため、その企業株を持っていれば、個人資産が下がります。
同じように、外国株や外貨預金の価値も下がります。

・円安になると

円安から得られるメリットは、日本からの輸出が増えることです。
例えば、1台400万円の日本車をアメリカに輸出する場合、単純計算で1ドル=100円時では4万ドルで販売されます。
これが、円安で1ドル=200円になると、2万ドルで買うことができるようになるので、リーズナブルになった日本車の人気が高くなり、日本からの輸出量が増えます。
輸出産業・保険相談
また、円安になると、海外からの観光客も増えるので、日本国内では多くの観光収入が見込めます。
しかし、日常生活においてはデメリットもあります。
例えば、輸入品や原油の価格が上昇するので、様々な商品が値上げの対象になり、それが全体の物価高につながります。
輸入に関係している企業では、仕入れのコストが高くついてしまいます。
例えば、商品に輸入品を使用している販売店などは、売値を上げなくてはならない可能性もあり、販売が不調に転じるかもしれません。

〇まとめ

円高・円安が与える影響は、思ったよりも日常生活に密接に関係しています。
また、円高・円安それぞれにメリット・デメリットが存在するので、片方のどちらかが良いというわけではありません。

現在、ロシアのウクライナ侵攻や、急激な円安の影響で、日本でも多くの商品が大幅な値上げをしています。
また、各国の金利は上昇傾向にあるにも関わらず、日本の金利は、今後も上げないという方針なので、今後も円安は加速していくと思われます。
そして、物価の上昇する割合に対して、賃金の上昇が伴っていないのが、現在の日本の現状です。
出費が増えるのに、収入が増えないという悪循環になっているので、今まで以上に支出・収入のバランスを見直してみてはどうでしょうか。


 

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