みなさんは、生命保険、損害保険に保険協会という組織があるということをご存じでしょうか？
今回は、それぞれの協会がどんな組織で、何のために、どんな取り組みをしているのかを紹介していきます。

〇生保保険協会、損害保険協会について

生命保険協会、損害保険協会は保険業の健全な発達および信頼性の維持を図ることを目的として、発足した一般社団法人です。
日本国内で営業する生命保険会社、損害保険会社はすべて加盟しています。
保険協会・保険見直し

〇生命保険協会・損害保険協会の事業は？

それぞれの協会の事業としては、様々なことをしています。
生命保険協会では、生命保険の重要性を幅広い年代に知っていただくように、学生向けの小冊子や動画をつくっています。
損害保険協会では、交通事故や自然災害などの身の回りのリスクについて小学生から大人まで学べる教材をつくっています。
このように情報を提供し、理解促進する事業をしています。
他にも、生命保険・損害保険において、お客様からの相談や苦情の対応、紛争まで発展してしまった事案の解決などもしています。
また、保険業界には教育制度があり、生命保険、損害保険ともに保険販売者を対象にした試験が実施されています。
この試験では、保険を販売する資格を最初に取得した後、知識を幅広く持てるように段階を踏んでステップアップできる試験となっています。
この教育制度を通して、保険販売者が適正な販売活動することができ、お客様への品質向上にも繋がっています。
保険試験・ファイナンシャルプランナー
また、保険協会と保険会社が連携してガイドラインを作成し実施しています。
例えば、生命保険において、保険法では、死亡保険金受取人の指定範囲を特には定めていませんが、保険会社はモラルリスクの問題で、死亡保険金受取人は、基本的には配偶者または2親等以内の血縁者としています。
なぜなら、制限なく死亡保険金の受取人を指定できてしまうと、犯罪などに利用される可能性があるからです。
このように、保険法に則っていただけでは問題があるようなことも、ガイドラインを作成し適正に販売できるようにしています。
生命保険協会、損害保険協会の大事な事業として、法令順守を目的とした、保険会社、保険代理店の管理・監督・教育をしています。

〇生命保険協会・損害保険協会の取り組み

生命保険協会・損害保険協会では、社会貢献を意識した取り組みを行っています。
まずは、生命保険協会の取り組みの一例を紹介します。

【女性活躍推進の取り組み】
生命保険協会では、女性の力が社会全体の活力向上や経済成長に不可欠であると考え、働きながら安心して子育てできる環境整備を進める取り組みをしています。
例えば、「子育てと仕事の両立支援に対する助成活動」を毎年行っております。
2022年度では、全国の保育や児童クラブなどの施設から1,169件の応募があり、選考の結果、120施設に総額2,500万円の助成をしています。

子育て支援・保険相談

【介護福祉士・保育士養成給付型奨学金制度】
現在、日本では超高齢社会の到来を迎えています。
高齢者介護が社会的問題となってきている中、高齢者介護に携わる人材の確保が緊急の課題となっています。
介護の専門職として期待される介護福祉士の養成を支援する目的で、平成元年より給付型奨学金制度を実施しています。
また、待機児童問題の解消に向け、保育士の養成を支援する目的で、2017年度より給付型奨学金制度を実施しています。
今年、2023年は全国で285名が奨学生となっています。

教育支援・保険相談
次に、損害保険協会の取り組みの一例を紹介します。

【ぼうさい探検隊の実施】
「ぼうさい探検隊」とは、子供たちが楽しみながら町にある防災・防犯・交通安全に関する施設や設備などを見て回り、身の回りの安全・安心を考えながらマップにまとめて発表する、実践的な安全教育プログラムです。

防災取組・保険見直し
子供たちを対象にしたものだけではなく、高齢者を対象とした「シルバーぼうさい探検隊」も実施されています。
災害時の避難ルートを実際に歩きながら周囲の状況を確認し、「万一の時でも慌てず安全な避難ができる」ことを目的としています。

〇保険協会について思うこと

今回は、生命保険協会・損害保険協会についてご紹介しました。
私自身、生命保険、損害保険の販売をしていますので「保険協会」の存在は知っていました。
しかし、改めてそれぞれの保険協会について調べてみて社会貢献への取り組みを、様々な形で実施していることを知り、ぜひ皆さんにも知っていただきたいと思いました。
また、全国に支部があり、様々な社会貢献の取り組みを行っていますので、生命保険協会・日本損害保険協会のHPを見てみてはどうでしょうか。（一般社団法人生命保険協会　公式ホームページ　参照）（日本損害保険協会　ホームページ　参照）

生命保険協会、損害保険協会は、その時代に合った方法や制度を保険会社と連携し更新しています。
保険という商品は、目に見えない商品です。
目に見えない分、お客様からの信頼を頂けないと成り立つことはできません。
私たち、保険の販売者も保険協会、保険会社がつくる基盤がしっかりしているからこそ、自信を持って、お客様におすすめする事ができるのです。

 

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