突然ですが、皆さんは火災保険に加入していますか??
皆さんは、火災保険って聞くと、火事しか効かないと思っていませんか?
実は、火災保険における、給付請求された事故件数の割合を見てみると、火事による給付請求は全体の6.3%でしかないのです。
残りの93.7%は、火事以外の事故となります。
火災保険は、火事だけでなく、その他いろいろな原因での損害が補償されます。

6月に入り、梅雨や台風など雨にまつわる時期になりましたので、今回は個人宅の火災保険の水災補償についてご紹介していきます。

〇水災補償って何?

水災補償は、火災保険の補償の1つなのですが、水による災害に対しての損害を補償します。
では、水災補償はどういった時に補償されるのでしょうか?
皆さんは、水災と聞くと、川の氾濫などの水による災害をイメージされると思います。
ですが、水災補償は水による被害の全てを補償してくれるわけではありません。
水による被害の原因が何なのかによって、補償される・されない、が決まります。

例えば、
ケース①  東日本大震災など地震によって、津波が起こり床上浸水した場合
ケース②  台風による豪雨で川が氾濫し、床上浸水した場合
(上記の2ケースは、どちらも床上浸水という水による損害です。)
床上浸水
答えは、ケース①です。
ケース①は、津波が原因で床上浸水していますので、補償されないのです。
津波の原因は、地震によるものなので、ケース①は、地震保険をかけていないと補償されません。
水災補償対象はどちら?
火災保険の水災補償とは台風、暴風雨、豪雨等による洪水・融雪洪水・高潮・土砂崩れ・落石等で損害を被った場合に補償されますが、基本的には床上浸水または地盤面より45cmを超える浸水もしくは、土砂崩れが条件となります。

なお、水災補償で保険金がでると勘違いしてしまう事例を紹介します。
暴風雨や豪雨など横殴りの雨によって、閉めていた窓の枠の隙間から浸水してしまい、壁紙などが汚れてしまうといった損害は、火災保険では補償対象外となります。

火災保険で大事なのは、どのようなリスクに備えるかだと思います。
ハザードマップを確認して、どのようなリスクが考えられるか、しっかりと検討しましょう。

〇保険料の違い

実際に、A社での火災保険料を紹介します。
《モデルケース》
保険期間10年(地震保険期間5年) 長期一括払い
一戸建て 専有面積148.22㎡ 省令準耐火建造物
保険金額 建物2,500万円  家財600万円

 

水災補償なし 水災補償あり
A社 火災保険料 277,060円 355,600円

上記の表は、一般的な住宅の火災保険料を一括で支払った金額になります。
ご覧いただいた通り、水災補償の、あり・なしで保険料が大きく変わっていますが、保険料が大きく違うということは、それだけ水災補償に対して、保険会社の支払いが、多いということです。

また、各社によって違いますが、水災補償の保障内容を下げることによって、保険料を抑えることもできます。
ですが、保険料を抑えることを考える前に、ご自身のご自宅に水災補償が、必要なのかどうかをしっかり調べることが必要です。

〇水災補償を考える時の注意点

水災補償を考える時は、まずはハザードマップを確認してください
水災補償を考える時に注意しないといけないのが、土砂崩れです。
水災のイメージからは、想像しにくいですが、土砂崩れの原因が台風・暴風雨・豪雨なのであれば、土砂崩れの被害は水災補償の保障内となります。
水災補償を考える時は、ハザードマップで土砂崩れも併せて調べる必要があります。
また、ハザードマップを確認する時は、川の氾濫などの確認と併せて、津波の確認もして下さい。
津波の恐れがあるのなら、地震保険も必要となります。
土砂崩れは水災補償の対象

【まとめ】

・水災補償では、地震による津波の被害は対象外
・ハザードマップの確認では、川の氾濫や津波と併せて、土砂崩れのリスクがあるかも確認する

火災保険は、現在のお住まいを、いつ起こるかわからない、災害や事故から守る為に掛けるものです。
今回、ご紹介した、水災補償に関連する損害は、雨にまつわる季節に多いです。
台風が多くなる時期に備えて、もう一度、ご自宅の火災保険の内容を確認してみてはどうでしょうか?
確認作業も、保険のプロとハザードマップを使って一緒に確認することで、リスクの見落としも防げるのではないかと思います。


 

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