皆さんは、火災保険は「火災」になった時だけしか保険金がでないと思っていませんか?
勘違いされがちですが、実際は、火災以外にも「風災・雹災・雪災」、「水災」、「盗難」など他にも様々な事故を補償範囲としています。
また、火災保険は「建物」「家財」を対象にする保険なのですが、「建物」は「風災・雹災・雪災」、「家財」は「破損・汚損」がそれぞれの事故件数の大半を占めています。
ある保険会社の火災保険における、事故件数の割合を見てみると、火災による事故件数は、「建物」では全体の4.3%、「家財」では全体の12.8%でしかありません。
残りの約90%の事故は、火災以外の事故となります。
今回は、「破損・汚損」が原因とする事故を対象とした、破損・汚損補償を紹介します。
是非、今回のプチ情報を、火災保険を検討する、お役に立ててもらえればと思います。
〇破損・汚損補償とは?
破損・汚損補償とは、多くの保険会社が販売している、火災保険の基本補償の1つです。
火災保険の契約時に、補償をつけるか、つけないかを選択します。
また、事故件数は「家財」に対してが多いですが、補償対象は、「建物」「家財」の両方で、不測かつ突発的な事故全般を補償します。
事前に防ぐことができず、急な事故によって建物や家財が破損や汚損してしまった場合に補償されます。
一番身近で起こりやすい、日常生活の中で「あっ、壊しちゃった・汚しちゃった」といったような、うっかり事故を補償してくれます。
では、具体的にどのような事故で補償されるのかをご紹介していきます。
〇破損・汚損の具体的な事例
具体的な事例を「建物」「家財」に分けて挙げていきます。
【建物】
・家具の移動中に壁にぶつけてしまい穴を開けてしまった
・遊んでいた子供が、おもちゃをぶつけて窓ガラスを割ってしまった
・水道の栓を閉め忘れて部屋が水浸しになってしまった
【家財】
・パソコンに飲み物をこぼしてしまった(ノートパソコンの場合、補償対象外とする保険会社もあります)
・ケーブルに足を引っかけ、テレビが落ちてしまい壊してしまった
・ペットが花瓶などの高級品を落として壊してしまった
このように、破損・汚損の補償は、防ぎようのない突発的な事故であれば、「こんなことでも?」と思えるものまで補償してくれます。
〇補償されない事例
補償の対象外となる、主だったケースを挙げていきます。
・経年劣化が原因の場合
・故意に破損・汚損した場合
・自宅外で家財を破損・汚損した場合
・スマホやメガネが壊れた場合
・ペットが床や壁に傷をつけた場合
破損・汚損が補償されないケースは、経年劣化や故意の損傷、生活による傷などです。
また、スマホやメガネは、ほとんどの保険会社が免責事項(補償対象外)に含んでいます。
これまで、ご紹介してきたように「うっかり事故」を補償してくれる破損・汚損補償ですが、よく「小さなお子さんがいるご家庭なら」、「高額な家財があるなら」と言われて売られているようです。
では、小さなお子さんがいないなら、高額な家財がなければ、破損・汚損の補償はいらないのでしょうか?
お子さんがいなくても、高額な家財がなくても、日常生活での「うっかり事故」は起こりえます。
もしもの為に備えるのが保険ですので、理由に関係なく破損・汚損補償は火災保険に必要な保障ではないでしょうか?
〇まとめ
ここまで記事を読まれた方にも、過去の出来事で、ひょっとしたらあの時、保険金がでたんじゃない?と思われた方も多いのではないでしょうか。
冒頭に、ご説明したように、火災保険では、「火災」しか保険金がでないと思っている方は、破損・汚損補償のことを知らなければ、実際に事故があったとしても、気づかないままになってしまいます。
せっかく保険料を払っているのに、もったいない話ですよね。
まずは、ご家庭の火災保険が破損・汚損に限らず、どんな時に対応できるのかを知ることから始めましょう。
こんな事故でもでるの?と聞ける相手がいるかいないかでは、ご自身の負担はだいぶ違ってくるかと思います。
まずは、プロの保険屋さんに相談してみてはどうでしょうか?
三重県四日市市にある、アニマート株式会社では、保険の無料相談や見直しをお客様の目線に立って、考え、提案する保険代理店です。
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